
去年の冬あたりからずっと見たかった映画。
パフュームの監督の処女作です。そういやパフュームも映画館で見たっけ。クレイジーな映画だった。笑
なんとか見に行けたんですが…バス二本乗り継いで、祇園祭りの人ごみをかきわけながらで…。…。映画館はまったく場所違うのでそれがせめてもの救いだった…
初めていくとこでしたが、なかなか素敵な映画館。これぞ単館!上映中廊下を歩く音が聞こえる!笑
でもシートはおっきくて傾斜もあって見やすかったです、地元の単館の木に布はっただけの椅子とは大違い…^ω^けどあそこもアート系ばんっばん上映してたなあ。
ええと、映画について。
うん…象徴的な表現が多すぎて、正直…脳内の処理速度が追いつかなかった…。いっぱいいっぱいでした。その場でその映像を噛み砕くことで。笑
一見なんでもない、もーーーんのすごく平たく言ってしまえば『家庭に縛られる主婦の人生、その鬱屈した不満の爆発』…なわけですが、マリア=聖母 をひとつのテーマにしてるせいか、ちょいちょい象徴が入ってくる。なんか精神分析されてる気分になってくる映画。実際は主人公のマリアの精神分析をしてるんだろうけど。
ストーリーはほんとうに言葉にしてしまうとなんでもない…
ドイツの中流家庭の主婦であるマリアは、朝起きて朝ごはんを作って夫を送り出し、半身不随でひねくれ者の実父の世話をし、夜には夕飯を作り夫に抱かれ(ほとんど夫が一人でやってる)眠る、その平坦な毎日の繰り返し。昼間に家事を終えてから誰にあてるでもない手紙を書き、棚の後ろに落とすのだけがプライベートな日課。そんなある日同じアパートに住む編集者の男の家に招かれ、そこで自分の過去について質問される。今まであえて振り返ったことのない「自分の過去」が気になりはじめたマリアは、棚の背板を壊す。そのむこうからは、幼い頃から書きためたおびただしい量の手紙が出てきた…。
<ネタバレ>
手紙の内容を読み、過去の自分をいま客観的に見ることで、マリアは今までの人生が父親によって全て操られ、従わされていたことに気づく。マリアを生んで母親は亡くなり、父親はマリアをまともに学校にも行かせてくれない。家の中という閉鎖的な空間がマリアの世界であり、家事をして男に尽くすという道しか残されては居なかった。そして今の夫となかば強引に結婚。あまりに幼い頃の話だったため、当時はそれが正しいと思っていたし、今まで疑問さえ抱かなかった自分の生い立ち。
それを今、女の目を通して見ることで『不満』に気づいてしまったマリアは、父親と夫に対しての態度がかわってゆく。
最終的には夫も父親も殺してしまう、というほんとになんか…みもふたもないストーリー。
けど映像の撮り方が特徴的で、さらにやっぱり『象徴』が強引に現れたり、マリアは過去と欲望と妄想がごっちゃになった夢を何度か見たり。異様な雰囲気。音楽がほとんど無いことも不安を掻き立てられる。
まずマリアの「なんでもない昆虫(つまり蛾とかハエとか蚊とか…)の死骸コレクション」はギョっとするほどになかなかクレイジー。
もう、なんだろう…誰か教えてください。笑
わかるようでわからない。まず監督は何がしたかったのかがわからない。笑
パンフで若干解決はしたものの、やっぱり…うーん。深い映画です。
あとパンフがかわいかった!手紙仕立てなんです。青い封筒に絵葉書10何枚と、パンフ内容は便箋に書かれてて。保存が大変…笑